本日の日本株市場は、暴落後の典型的なリバウンド相場となりました。
日経平均は +1,032円高の55,278円と大幅反発しましたが、内容を見ると「強い上昇」というより ショートカバー主導の戻り相場という色合いが濃い一日でした。
本日のマーケットを一言で言えば、「買い戻しが加速した後の息切れ」です。
| 指標 | 終値 | 前日比 | 騰落率 |
| 日経平均株価 | 55,278.06円 | +1,032.52円 | +1.90% |
| TOPIX | 3,702.67ポイント | +69.00ポイント | +1.90% |
| グロース250 | 749.61ポイント | +36.41ポイント | +5.11% |
午前中には一時、上げ幅が2,300円を超える場面がありました。直近3日間で4,600円も叩き売られた反動もあり、「さすがに安すぎる」という自律反発狙いの買いが殺到。しかし、午後は一転して伸び悩み、上髭を残す形となりました。これは、利益確定売りというよりも「戻り待ちの売り」が依然として厚いことを示唆しています。
なぜこれほどまでにボラティリティ(変動幅)が激しいのでしょうか。背景には3つの要素が複雑に絡み合っています。
今回の反発は、ニュースが出る前の「夜間先物」から始まっていました。特定のニュースフローを待たず、AIがテクニカル的な「売られすぎ」を感知して一斉に買い戻しスイッチを入れたような動きです。人間が「なぜ上がっているんだ?」と考えている間に2,000円上がる、まさにAIに弄ばれる地合いと言えます。
「イランが米国に停戦協議を打診」というNYタイムズの報道がポジティブサプライズとなりました。しかし、一方で「タンカー爆発」や「イスラエルへの警告」といった不穏なニュースも混在しており、地政学リスクが「解消」されたわけではなく、単に「揺さぶられている」状態です。
米ブロードコム(AVGO)の好決算と「2027年のAI半導体売上1000億ドル」という強気な見通しが、冷え込んでいた日本の半導体株に火をつけました。アドバンテストや東京エレクトロンが指数を下支えしています。
本日の相場で特筆すべき「勝ち組」と「波乱」をピックアップします。
明日の注目は、何と言っても「米雇用統計(2月)」です。
現在の市場は、AIの巻き戻しによって「とりあえず反発」しましたが、チャート上ではまだ25日移動平均線を回復できておらず、不安定なままです。
独り言
「待つも相場」という格言があります。今のマーケットはAIという名の巨大な波が荒れ狂っている状態。無理にボードを持って海に入るよりも、明日の雇用統計の結果を見て、海面が落ち着くのを確認してからエントリーするのが賢明な「勝負師」の判断かもしれませんね。
今回の暴落でもし半導体が再び主導すれば日経は再び6万円挑戦の可能性があります。
逆に半導体が失速すると5万割れも視野です。